蒼く澄んだ水中をゆく、ダイバーたち。でも待てよ、あの人、釣りしてない!? ココ、水中なのに! そんな、一瞬我が目を疑う光景が見られる場所、それがメキシコ・ユカタン半島にあるダイビングの名所、『セノーテ・アンジェリータ』です。 海外サイト『My Modern Metropolis』に掲載されたロシアの写真家Anatoly Beloshchin氏による写真に写るのは、水中なのにも関わらず、まるでそこに川が流れているかのような、不可思議な光景。 その秘密は、淡水から塩水に切り替わる「塩分躍層(えんぶんやくそう)」という現象にありました。 腐食した木々などから生まれる硫化水素が作りだした、雲、あるいは深い霧にも似た、1mにもおよぶ層。それを抜けたところに広がる世界はまさに、おとぎ話の世界そのものです。 この、淡水と塩水を割る層によって発生する情景は、水深30m位深と、気が遠くなるほど深いセノーテだ