<裁判所の判決であれ、選挙の投票結果であれ、自分が期待していた結果と異なると文句だけ言って対話を放棄してきた「リベラル人士」の浅ましい姿に、多くの人が辟易していることに気づくべき> 民主主義とは、投票所に足を運んで立法府の議員を選ぶことなのだろうか? 「あたりまえじゃないか」と思われるかもしれない。しかし近日、どうもそうは考えない人も多いらしいと、感じる事件があった。 ひとつは2022年6月に大阪地裁が下した、同性婚を認めていない日本の現行法は「違憲ではない」とする判決だ。21年3月の札幌地裁は逆に「現行法は部分的に違憲だ」とする判決を出していたため、期待を裏切られたとして声高に大阪地裁への「抗議」を表明した人は、SNSをざっと眺めるだけでもかなりの数に上る。 おかしな話である。大阪地裁の判決文は、婚姻を異性間に限る現行の法制が「違憲ではない」と言っているだけで、日本でも同性婚が可能となる
![リベラルは復権のために、民主主義を侮蔑する「幼稚な支持者」と縁を切ろう](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/65f0455bf2cda724e814882e3594f03e4fd70010/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.newsweekjapan.jp%2Fyonaha%2Fassets_c%2F2022%2F07%2FiStock-1315839079-20220704-thumb-720x480-467345.jpg)