ここ数ヵ月間,半導体メーカーによる,製造からの撤退や外部委託に関する発表がやけに増えています。口火を切ったのがドイツInfineon Technologies AG。2006年11月に65nm以下の世代の論理LSIについて,自社の製造設備には投資しない方針を発表しました。2007年1月に入ると,オランダNXP Semiconductors社が動きます。伊仏合弁STMicroelectronics社らと推進中の先端論理LSI向けプロセス技術の開発プロジェクト「Crolles2」から2007年末をもって離脱し,今後はCMOSプロセス技術の研究開発と生産で台湾TSMCとの提携関係を強化することを明らかにしたのです。 2007年1月下旬から2月中旬にかけて,半導体関係者をさらなる衝撃が襲います。まず,携帯電話機の心臓部を牛耳る米Texas Instruments Inc.(TI社)が32nm世代以