実はとっても身近な電気と磁気の不思議を、原理や歴史、応用製品の解説を交えながらナゾ解くコーナーです。電子レンジの仕組みなど身近な切り口からテクノロジーを紹介します。
☆ナノ世界の小人たち 「イグノーベル賞」(Ig-Nobel Prize)という賞をご存じでしょうか?名前の通りノーベル賞のパロディで、「誰も真似することのできない、誰も真似すべきではない」、ちょっと笑ってしまうような研究に対して贈られる賞です。本家に負けず劣らずこちらでも最近は日本人の活躍が目立ち、今年2003年は金沢大学の広瀬教授が「ハトが寄りつかないブロンズ像の成分の研究」で化学賞を、2002年にはかの「バウリンガル」が平和賞の栄冠(?)を獲得しています。 さてつい最近、そのイグノーベル化学賞の有力な候補となりそうな論文が登場したので、いわば番外編的に取り上げてみることにしましょう。ライス大学ナノテクノロジー研究センターのJames M. Tour教授とStephanie H. Chanteau嬢が送り出した論文、「人間型分子の合成:ナノプシャン」がそれです(J. Org. Chem.
超光速粒子にタキオンという架空の粒子がありますが、光速を超える物質が存在した場合、その物質の速度には上限値が 無くなるかわりに、下限値(光速度)があたえられます。 よって、バイクは静止することはできず、常に光速以上の速度で走っていることになります。 赤道上に地球を1周できる直線の横断道路があったとして、バイクがそこを走っているとします。 バイクが下限値である光速度で走っているときは、外部の光も通常の光として見えるはずです。 光速度不変の原理によれば、光同士がすれ違っても、相対速度は秒速30万kmを保つと予測されるからです。 したがって、ヘッドライトの光もライダーには見えるでしょう。 (粒子加速器による実験などのように、光子が空気中の粒子と衝突を起こさないと仮定します) このとき、ライダーにとって周囲の時間は止まって見えるでしょう。周囲の車はもちろんですが、上空の飛行機でさえも 止まって見え
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