熊本市は29日、同市の男性(73)が日本脳炎ウイルスに感染したと発表した。感染例は全国で今年初めてで、県内では09年以来3年ぶり。 市によると、男性は今月5日に発熱で市内の医療機関に入院。翌6日に嘔吐(おうと)や頭痛の症状が出て、28日に日本脳炎と診断された。現在も入院中だが、回復に向かっているという。 日本脳炎ウイルスは蚊を媒介して感染する夏場の病気。人から人への感染はなく、感染しても多くは何の症状も出ない。ただ、重症化すると死に至ることもある。市は▽できるだけ蚊に刺されないようにする▽体力の保持に努める−−ことなどを呼びかけている。