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ブックマーク / kenmogi.cocolog-nifty.com (23)

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 追いかけようと思って

    人間は、バカだなあと思う。 空に星があることを忘れているんだね。 相対性理論によれば、星がどんなに遠くに あっても、光がそこから私に届く間、 固有時は経過しない。 だから、星はぼくらとつながって いるんだよ。 相互作用同時性の原理によれば、 因果性を担う世界線に沿って、固有時は 経過しない。 それが、私たちの意識の根源でもある。 だから、何光年も先の星も、 ぼくたちの意識の一部である可能性は あるんだ。 そんなことを忘れてしまって、 ふだんどうでもいいことに血眼に なっているぼくらは、よほど愚かだな。 愚かさにつける薬はあるのだろうか。 南十字星を追いかけようと思って、 ずっと歩いていったが、 夜空に浮かぶその姿は ちっとも大きくなりはしなかった。

  • 茂木健一郎 クオリア日記: 「総合」苦手な日本の知識人

    「総合」苦手な日の知識人 茂木健一郎 「総合」苦手な日の知識人 日経済新聞 2008年5月21日 夕刊 舘野真治さんが、インタビューしてまとめて くださいました。 ICレコーダーなどを使わず、 ノートのメモだけでこれだけ正確 かつ的確にまとめる手腕に脱帽です。 pdf file

  • 茂木健一郎 クオリア日記

    はっと気づいて外を見ると、もうとっぷりとくれていた。 塩尻の駅に、近づいていた。目的地は、もうすぐだ。 「まつもと〜 まつもと〜」 この声を聞く度に、郷愁を感じる。この地をふるさと呼ぶ人ならば、なおさらのことだろう。 ホームに降り立ち、階段をあがると、こんな夜に、と思うほど多くの人たちがあふれていた。 ゆかたを着た女の子が、髪の毛をつばめの尾のようにきれいに流して、男の子といっしょに歩いている。 幼い兄と、妹と、ちょっと疲れたようなお父さん。 お母さんがこっちよ、と叫んでいる。 歩くのが、少したいへんなくらいだった。 通りすがりの女の子が持っていたうちわに、「松ぼんぼん」の字が見えた。 もともとの「ぼんぼん」は、女の子のための祭りなのだそうである。城下から始まった夏の習慣。 「ぼんぼんとても今日明日ばかり、あさっては山のしおれ草」と言いながら歩く。 タクシーの運転手さんが、目的地がわから

    nobyuki
    nobyuki 2008/05/09