「もうこれで打ち止めだろう」と思っても、まだまだその先に、「えっ!」というようなおもしろ話が埋まっている、「人間要石」(「要石」は鹿島神宮にある石で、小さな丸い石ころのように見えるが、かつて水戸光圀が掘らせたらどんどん大きくなって三日三晩かかっても掘りきれずに諦めたという伝説の石。オオナマズを押さえているのだとも言われる)の田森佳秀くんのおもしろ話は続く。 仕事を終えて、翌日のお昼に、金沢のおいしいお寿司屋さん「弥助」で食べていて、ふと、学生時代のバイトの話になった。 田森くんは、東北大学にいたころ、仙台駅から、ビルの中にある企業を片っ端から訪問して、「あの、プログラムを書く仕事はありませんか」と200軒くらい聞き回って、やっと一箇所仕事をくれるところがあって、それが学生バイトとしてはかなり実入りがよかった、という話は聞いたことがある。 学部学生が、いきなり飛び込みで「プログラム書かせてく