夢を見た。家事と、犬の世話ばかりの春休みに虚しさを感じ、夫も子も起きているのに顔を見るのが嫌になってしまい、気持ちをリセットしようと22時前に寝た夜に見た夢だった。 … 小さな会議室。窓から明るい光が入ってきて眩しい。 わたしの他に、俳人、お笑い芸人、落語家、ラジオDJ、エッセイストらがいる。ホワイトボードに、「俳句の会」と書いてある。これから句会が始まるらしい。 「あともう一人来ますから」 と、お笑い芸人が言う。 しばらく待っていると、俳句なんて書きそうもないシンガーソングライターの男が現れた。彼はわたしの隣の席に座った。 「はじめまして」 と、わたしは挨拶をした。 「あなたの小説、読ませていただきました」 と、彼は私に言った。どうやらこの世界で、わたしは小説家らしい。わたしの書いた小説は、映画化されていてその主題歌を彼が歌っているということを聞くが、なぜかわたしは特に驚かず、自分が小説