初めてAfD党員が地方自治体の首長に まず6月11日に行われた選挙では、4人の候補者全員の得票率が過半数に達しなかったために、2週間後に決選投票が行われた。 決選投票では、AfDのロベルト・ゼッセルマン候補が52.8%の票を獲得し、現職のユルゲン・ケッパー氏(キリスト教民主同盟=CDU)を下した。ゼッセルマン氏は7月3日に郡長に就任した。ドイツの自治体で初めて、AfDに属する首長が誕生した。 ゼッセルマン氏の勝利を防ぐために、CDUから左翼党(リンケ)まで複数の政党が一丸となって現職のケッパー氏を推したが、同氏の得票率は47.2%にとどまり、AfDに勝てなかった。テューリンゲン州行政局は、ゼッセルマン氏に対する身上調査を7月10日に終えて、「ゼッセルマン氏はドイツの憲法への忠誠を誓っている。彼がAfD党員だという理由だけで、首長就任の資格を剥奪することはできない」と発表した。 だがAfDは