日本歴代最長となった安倍政権からバトンを引き継いだ菅義偉首相。所信表明で「新型コロナウイルスの爆発的な感染は絶対に防ぎ、国民の命と健康を守り抜くとしたうえで、経済を回復させる」と発言したように、“経済”へのこだわりは強いように見受けられる。なかでも肝入りの政策といえば「Go To」キャンペーンだろう。新型コロナウイルス感染症対策分科会からの再三にわたる「Go To トラブル」要請をはねのけ続けたことも記憶に新しい。なぜ菅首相は「Go To」にこだわり続けるのか。 菅義偉本人、関係者の生々しい肉声を丹念に積み重ねた読売新聞政治部によるノンフィクション『喧嘩の流儀 菅義偉、知られざる履歴書』を引用し、首相交代劇の裏側、そして、菅首相のゆずれない考えを紹介する。(全2回の2回目/前編を読む) ◇◇◇ 「菅さんは目力が強くなった」 「Go Toトラベル」は7月22日に始まった。曲折を経ながらも菅の
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