HDRの説明時に出てくる「従来の映像」というのは、国際標準規格である「BT.709」のことを指しています。BT.709という規格は一般的ではないよう聞こえますが、現在のフルHD(フルハイビジョン)を定義している規格です。 このBT.709という規格で表示可能な明るさのレンジが定義されました。その範囲が0-100nitという幅です。このnit(輝度)レンジは当時の最新モニタで表現可能な値を参考に規格化が行われました。 当時としては十分なレンジ(幅)でしたが、撮影するカメラやテレビの性能向上により、従来のBT.709で定義されたレンジ(0-100nit)では表現出来ない明るい映像の撮影や表示が可能となってきたため、次世代映像規格であるBT.2020では明るさのレンジが、従来と100倍となる10,000nitと大幅に拡大されました。 人間の目は次世代規格よりもさらに倍広い0-20,000nitま
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