ワシントンで開かれた下院公聴会で、AIGのリディCEOの証言を前に、会場へ押しかけた抗議者たち=ロイター 【ワシントン=西崎香、ニューヨーク=丸石伸一】米政府救済を受けている米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が米議会や政府の猛烈な批判を受けている。巨額の公的資金を受け取りながら、幹部に高額のボーナスを出し、詳細な情報開示も拒んでいるためだ。下院が18日に開いた公聴会で厳しく追及されたAIGのリディ最高経営責任者(CEO)は「(経営に)誤りがあった」と認め、経営改善に取り組むと釈明した。 ニューヨーク州のクオモ司法長官の調査によると、AIGは13日、同社の実質破綻(は・たん)の原因をつくった金融子会社の幹部らにボーナス計1億6500万ドル(約160億円)超を支給した。100万ドル(約9800万円)超の幹部は計73人。ボーナスは有能な人材の流出を防ぐ目的だったが、