社説天声人語Astandなら過去の朝日新聞社説が最大3か月分ご覧になれます。(詳しくはこちら)連休分散化案―まず、もっと休む社会をクジラ摩擦―食文化の対立にするな連休分散化案―まず、もっと休む社会を さて、どんなカレンダーができるのだろう。政府の観光立国推進本部が、列島を五つに切り分け、春と秋に5連休をずらして設ける案を打ち出した。 憲法記念日、敬老の日といった国民の祝日を休みから外し、全体の休日数を増やさないようにしながら、ゴールデンウイーク(GW)などに集中している連休を分散させる仕掛けだ。 GW期の旅行を申し込もうとして料金の高さに驚いたり、早々と宿が予約で満室になっていて焦ったり。そんな体験は誰もがする。こんどの連休分散化の案は観光地の混雑を減らし、値段も抑えて、レジャー需要をもっと引きだすのが狙いだ。 日本の経済は八方ふさがりだ。財政支出や公共投資にはもはや頼れない。そん