2012年のラストにあたる今回の原稿を書くにあたり、1年の総括をしようと記事の一覧を眺めていたところ、目新しい動きが密集して起きていたことに驚かされた。このあと紹介する“Double Fine”のアドベンチャーゲーム開発資金獲得のニュースは、昨年伝えたものと思いこんでいたのだが、実は1年にも満たないことに気づいて、軽いショックを受けているところだ。 ■脚光を浴びたクラウドファンディング 多額の資金を獲得する新たな方法として浮上したクラウドファンディング。ゲーム業界でもかねてから小規模の開発に利用されていたが、サンフランシスコのDouble Fineに拠点を置くティム・シェイファー氏と、ロン・ギルバート氏は2月、「ポイント&クリック式の新作アドベンチャーゲームを作りたい」とKickstarterで呼びかけ、330万ドルを超える金額をまたたく間に集めることに成功した。これは、クラウドファンディ
2012年にインターネット上で発生した話題から、2013年を予想してみます。最近の私の個人的な興味は、インターネットに対する検閲や規制などに向いていることもあり、この記事は、そこら辺が中心です。 日本の著作権法─違法ダウンロード罰則の行方 2012年11月1日に改正著作権法が施行され、それまで罰則規定がなかった違法ダウンロードに罰則規定が追加されました。 日本版フェアユースを目指しつつも「写り込み」などに関する個別規定4個が追加されただけという内閣提出法案に対する国会議員による修正という形で、罰則規定が追加されました。「写り込み」等の改正に対して、本来は全く関係がない違法ダウンロード罰則規定追加が「修正」という形で行われたことが2012年後半に話題となりました。 この改正著作権法施行によって、日本国内のインターネットトラフィックが激減するという萎縮効果がありましたが、改正著作権法を利用し
公式アプリを脅かす勢いのサードパーティアプリ。これは良いこと悪いこと? ブログVirtual Pantsが米Gizmodoに独自の見解をコメントしています。さてさて...。 サードパーティアプリが、iOSの中で1番いい席に座り始めている。これは、アプリ開発者、ユーザー、そして短期的に見ればアップルにとっても良いことだろう。サードパーティアプリ開発企業(例えばグーグル等)にとって、舞台と収入を得ることになる。ユーザーにとってはiOS端末で利用可能なより良いアプリが提供されることになる。アップルにとっては、iOS端末をより多く売る手助けとなる。しかし、長期的に見ればこれはアップルにとって必ずしも良い話とは限らないのだ。 高品質のサードパーティアプリの何が悪いのか、多くの人はそれに気づかないだろう。それも無理はない、アプリ自体に問題があるわけではないからだ。問題なのは、アップルがサードパーティへ
どうもCakesで先日私が寄稿した文章が1月6日まで無料公開中、とのことでありまして、宣伝です。100%実話なので照れるわけでありますが…。 この国で結婚をするということ 前編 https://cakes.mu/posts/104 この国で結婚をするということ 後編 https://cakes.mu/posts/109 そこそこ評判になったとのことで、嬉しいというのもありますが、こんな身を切るような文章を書くのは何とも辛いことであります、はい。 本当は、Cakesにはご厚情をいただいていまして、実話やフィクション、短編小説などを幾つか寄せさせていただこうという話ではあったのですが、ちょっといろいろあって停滞しており、ようやく来週あたりに一個公開できるかな? というような状態です。期待された人には申し訳ないのですが、いましばらくお時間をくださいませ。よろしくお願いします。
あけましておめでとうございます。おかげさまで「マガジン航」は、2009年の創刊以来、四度目の正月を迎えることができました。これも寄稿者および読者のみなさんのおかげです。この場を借りて、あらためてお礼を申し上げます。 昨年は楽天Kobo、アマゾンのKindle、グーグルのBooks on Google Playといった電子書籍サービスが日本でも相次いで開始され、それぞれに対応した電子書籍端末やタブレットも発売されました。またアップルが小型のタブレットiPad miniを投入し、既存の国産電子書籍ストアも専用端末を発売したり既存機種の値下げを行ったりしたことで、年末商戦では電子書籍が話題のひとつとなりました。 さて、年が明けて2013年。最初の話題はごく個人的なことを書かせてください。昨年のうちに、いくつかの電子書籍端末(具体的にはKindle Fire HDとKindle Paperwhit
パズドラの隆盛と売り切りゲームの敗北。ゲームで振り返るiOSの2012年(前半)、パズドラの隆盛と売り切りゲームの敗北。ゲームで振り返るiOSの2012年(後半)とやってきたところで、カジュアルゲームとLINEについても、補足的に加えておきたい。 2012年のカジュアルゲーム市場はどんな変化をたどったのか。 カジュアル方面の知識を保管するため、今回は監修にカジュアルゲーム界の雄RucKyGAMESさんでお送りする。 2012年のカジュアルゲームは『ぴよ盛り』から始まったといってもいいだろう。 可愛いキャラクター、お手軽な操作、しかし実際はプレイヤーの腕次第でメキメキ成績が上がるスキル系ゲーム。 2011年に流行った「見た目はショボイけど、ネタで何とかなっている」というタイプとは一線を画すクオリティ。 個人開発者のゲームも、だんだんと平均的なクオリティが上がってきた。 11月にはAndroi
4Gamerが2012年に掲載したインタビュー記事の中から21本を,電子書籍フォーマットで配布します 編集部:TeT 数年前からたびたび,「今年は電子書籍元年だ!」という言葉を見聞きしてきた。しかし結局は,一部のガジェット好きがスマートフォンやタブレット端末,専用リーダーを使って,電子書籍を楽しんでいるに過ぎないという状況だろう。 実際のところ,紙の書籍と比較して電子書籍がさほど安いわけではないし,「どうしても紙の質感がいいんだ!」という人も多いので,なかなか普及が進まないのもうなずける話ではある。 また,最近でこそ電子書籍として刊行されるコンテンツの数は旧作新作含め増えてきてはいるが,これまでに刊行されてきた莫大な数の紙の書籍と比較すると,まだまだ物足りないことも事実だ。 しかし! 今年の11月と12月には,日本でもAmazonのKindle PaperwhiteやKindle Fire
講義の中で、岡田は以下の業界が、1)から4)の順で縮小され、オワコンの道へと進むだろう、と予言しています。 1)大メーカー 2)金融 3)広告 4)大メディア ハイライトでは、2)金融 を取り上げます。 ****************************************** 12/10(月)に、岡田斗司夫が慶應義塾大学で行った『慶應義塾大学國領研究会 特別講演会』。 一般公開なしで行われた講義ですが、特別にハイライトを少しだけお届けします。 ****************************************** 僕が滅びると思っている巨大ビジネスの一番が、大メーカー。 で、二番目は何か。 大メーカーには何が必要かというと、一瞬で商品を作って、世界中に運んで、世界中に売るためのお金が必要です。これがもういらなくなってきている。 つまり、金融が滅びると僕は思
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