静岡市清水区の景勝地「三保の松原」で知られる三保海岸に、打ち上げられる深海魚のミズウオが急増している。 2年前までの10倍近くで、8割の胃袋からポリ袋などのプラスチック製品が見つかり、専門家は「海洋汚染が原因」と指摘している。 三保海岸でミズウオを研究する東海大の久保田正名誉教授(72)と、同大社会教育センターの伊藤芳英・学芸員(46)によると、海岸に打ち上げられるミズウオを調べたところ、07年まで年に十数匹ほどだった。 ところが、08年12月〜09年5月は約130匹に急増した。今冬も09年12月〜10年2月7日に37匹を回収し、センターの保管用冷凍庫が満杯になったため、回収を見合わせている。 解剖したところ、83年までは胃袋からプラスチック類が見つかる割合も約6割だったが、05〜09年は約8割に増えた。 ミズウオは光の届かない深海に生息し、目の前のものを丸のみする習性がある。急に海底が深