いくら猫でも、それが二間(ざっと3m半以上)もあれば、立派な猛獣だと思うが、あくまで「ただ大きくて可愛い猫」である点は、ファンタジーな存在。そうした不思議の側の存在(もしかしたら猫の神さまか、猫妖精かもしれない)が、恐ろしく洒脱な文章で描かれる。冒頭の書き出しから、気だるい夏の空気の包み込まれ、そのまま一気に読んでしまった。繰り返し主張される「熊本人気質」もくすりとさせられ、まさに珠玉の短編だろう。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く