短編コメディ― 大根ですが、おでんパーティから追放されました。パーティの野菜成分を俺が一手に担っていたんだが、大丈夫かな 「大根、お前はこのパーティのお荷物だ。お前をパーティから追放する」 それはパーティリーダーである薩摩揚げからの突然の宣告だった。 俺は最初、こいつが何を言っているのか分からなかった。 「ど、どう言う事だ? 俺を追放だなんて……正気か……!?」 俺の名は大根、根菜の一種だ。 Sランクパーティ「おでん」の主力の一人である。 「お前はおでんの中で何の役にも立っていない! むしろ独特の臭みが出て全体の調和を乱している!」 薩摩揚げが更に力強く、俺に告げた。 「子供にも不人気な存在だしな……。加えて下処理が面倒だ……。他のメンバーはスーパーで買ってきたものをそのまま鍋に入れればいいだけだが、お前は手間がかかる……」 いつもクールな男、こんにゃくが冷徹に俺に言う。 いや、確かに俺は