自社農場を保有し、高品質な地鶏を低価格で提供する居酒屋チェーン「塚田農場」を展開するエー・ピーカンパニー。生産機能を備えた新しい業態によって、地域活性化に貢献し、多くの人々の支持を集めている。「はじめから社会貢献を事業にしようと考えていたわけではなかった」という代表取締役社長の米山久氏。エー・ピーカンパニーを起業し、新しい景色を切り開き続けてきた組織の推進力の源はどこにあるのだろうか。 高品質の地鶏を低価格で提供するという新しい挑戦 中土井:エー・ピーカンパニーといえば、居酒屋の「塚田農場」が有名ですよね。これまでにない新しい業態の居酒屋チェーンだそうですが、具体的にどのような取り組みをしているのですか。 米山:私はよく「六次産業化」と言っているのですが、塚田農場は、生産機能、メーカー機能を兼ね備えている独自の飲食業の業態をとっています。通常の飲食店では、問屋で仕入れたものを加工して売るだ