<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR> 暫定税率廃止にはこれまでも「税収不足の中、見送るべきだ」「地球温暖化対策に逆行する」との批判もあったが、今回の決断で、ガソリンなどにかかる税負担が「暫定」から「恒久」に変わる可能性が高い。一方、民主党に突きつけられていた子ども手当の所得制限は見送られ、負担増のみで手当をもらえない層が出る事態は避けられた。【平地修、赤間清広、井出晋平】 ◆暫定税率 ◇「恒久負担」の可能性 暫定税率は、法律で定めた本来の税率に一定額を上乗せする仕組み。ガソリン税は1リットル当たり約25円分が加算され約50円▽地方税の軽油引取税は約17円分が加算され約32円▽自動車重量税は自家用車のケースで車体重量0・5トン当たり3800円分加算され6300円となっている。 自動車関連の暫定税率は、使途を道路整備に絞った特定財源として創設され、受益者である自動車ユーザーに納税義務を