<1面からつづく> ◇民主主義モデル、英国議会 政権交代も振り付け 英総選挙で主要政党は今週初めから順次、マニフェスト(政権公約)を発表した。保守党のマイケル・ハワード前党首はこのマニフェストについて「一般の人はまず読まない」としながらも、メディアと他党の厳しい評価にさらされ、選挙戦の基調を決めるので重要だと指摘する。 しかし、このマニフェストにも変化が見られる。ロンドン大学クイーンメリーのジュディス・バラ上級講師は「過去20年間で各政党はマニフェスト作りに慎重になった。具体的な公約が少なくなっている」と話す。各党とも「公約違反」の批判に敏感になっていることが背景にある。 こうした中、マニフェストに最も注目するのがホワイトホール(官庁街)だ。各省は自由民主党を含む主要3政党が政権に就く場合に備え、3種類の「ブリーフィングペーパー(概要説明書)」を用意しなければならない。個々の政策の実現可能