2007年5月20日のブックマーク (9件)

  • どこまでも続いていく、「私」 - うどんこ天気

    「私を見捨てないで」の続きです。見捨てられるのが怖い原因は解らなかった。過去を親に聞いても「何も無いよ」だった。でも。私の心の原風景は「家の外で泣いて、家族を待っている見捨てられたような子供」だ。そこから構築された私の行動様式は事実存在している。それは「見捨てられる事が怖いこと」から全て組みあがっている。何故か。「見捨てられると感じたら、とても酷く、耐えられないほど感情を揺さぶられる」から。他人からの拒絶がとても、怖い。信頼や期待を裏切るのが怖い。親の失望のため息、友人の期待を裏切った結果の言葉、「嫌い」「苦手」「どこかに行って」「あの子おかしい」「気持ち悪い」「へん」言葉。突き刺さる。怖い。病的なまでに怖い。何故そこまで怖いのか。原因は解らないが、怖いのだ。解らない。私は、原因を探すのを止めた。原因が在ろうと無かろうと…。何が当か、誰にも、解らないから。解らない原因については考えなくな

  • 「私を見捨てないで」 - うどんこ天気

    三歳の頃。夕暮れの家の前で一人で泣いている記憶がある。寝て起きたら、家に誰もいなかった。「おかーさん」「おとーさん」「おにーちゃん」「おかーさん!!」「おかーさあん」外に家族を探しに行った。車が無かった。後ろの玄関を見たらも無かった。おいてかれた…と思った。家の前の白いペンキが一部剥げた柵に、持たれかかって待った。家にいるのは怖かった。うちの家は山のふもとの、田んぼの真ん中にある古い家。隣は遠い。だんだん周囲がオレンジ色になっていって日が暮れた。家の後ろの山が真っ黒になって、カラスの点々がたくさん飛んでいた。すぐ日が落ちた。だんだん薄暗くなる。自分のも見えなくなって私は怖くなって泣き出した。真っ暗。自分の手元の柵だけ白く浮き上がっている。後ろの山を振り返るなんて怖くて出来ない。おひさまが出ている時でも真っ黒だったんだから、今はもっと真っ黒だ。そうに違いない。こわい。おしっこをしてしまっ

  • ECT(電気痙攣療法・電気ショック療法)と統合失調症について

    ECT(電気けいれん療法、電気ショック療法、通電療法)について Electroconvulsive Therapy 初出:2002.11.16 改訂1:2003.01.13 ◆はじめに ECTを巡っては、精神科において、過去に治療行為としてだけでなく、懲罰的な用いられ方がされたことがあったり、現在でもインフォームドコンセントを経ずに使用している医療機関が新聞記事になったりして、否定的な見方も根強くあります。 一方、うつ病だけでなく統合失調症においても、特定の症状を示してし、主流である薬物療法で行き詰まっている場合には、残された方法として有効であると医療サービス提供側のほとんどが考えているのも事実のようです。 私自身においては自分の身内の治療生活のなかで、比較的早期に服薬の効果が現われたこともあって、選択をせまられるようなことはありませんでした。しかし、ECTを巡る議論を私は過去にも何度か

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  • ECTに関する倫理的、社会的諸問題について

    ECTについて 1 ECTの歴史 ECTは、精神分裂病とてんかんは合併しないとの説に基づいて1935年に発表されたカルジアゾールけいれん療法に端を発する。その後1938年には電気けいれん療法が発表され、その後麻酔をかけサクシニルコリンを用いてけいれんを抑制して行う修正ECT(無けいれんECT)が用いられるようになり、今日に至っている(安河内1977)。ECTの発表後、薬物療法が一般化する1960年代までの間は、有効な治療法はほとんどECTしかなく、精神分裂病を中心に広く用いられていた。 1956年頃の施行方法は、このようなものであった。「三人一組、患者が床に寝かされて目隠しされ、次々と片側から電気をかけられ、全身痙攣を生ぜしめた。声を発する者もいて、他の二人が目隠しをとり、見ようとすることもあった。がナースがそれを制した」(浜田1998)。病院によっては目隠しをさせるどころか、むしろ見せし

  • 電気ショック療法

    まず、こう書くとたいがいの人は驚くんじゃないかと思うのだけど、電気ショック療法は現役の治療法である。ロボトミーみたいに今では廃れた治療法だと思ったら大間違い。確かに一時期批判を浴びて下火になったものの、最近になってうつ病の治療法として再び見直されてきている療法なのである。 電気ショック療法(正式には「電気けいれん療法(electroconvulsive therapy:ECT)」という)は、特に難治性のうつ病に対しては安全でしかも非常に効果も高い治療法として知られていて、自殺の危険性の強い重症うつ病の患者に対しては、これしかない、と言ってもいいくらい。アメリカ精神医学会の報告によれば、電気けいれん療法はうつ病の治療法の中で最も有効率が高く、難治性うつ病に対しても50%に有効なのだそうだ。ただし、なんで効くのかはいまだによくわかっていない。薬物でもそうだけど、精神科の治療法の場合、とりあえず

  • 医学都市伝説: サイマトロン治療機・その2

    2006年08月07日  サイマトロン治療機・その2 [医学・科学関連] 8月4日の続き。 私が医学部を卒業したのは70年半ば頃であったが、その頃は大学病院の精神科でもECTが日常的な治療法として繁用されていた。その数年前ぐらいまでは、インシュリンショック治療も結構使われていたが、そちらは身体管理が大変なので次第に廃れたらしい。それでも先輩医師から、「破瓜型はインシュリン、緊張型はECT」と適応を聞かされたこともある。 その当時は、もっぱら分裂病に使うものとされていた。うつ病で入院した人に対して、「うつだけとは思えぬ自我レベル障害があるようだ」という理由でECTが追加されたのを見たこともある。ECTに自我障害を改善させる効能があるとも思えず、当時と言えどもかなりいい加減な適用基準であった。 もっとも、その頃でもアメリカ留学帰りの医師は、ECTの適応は重症うつ病に限るべきだと主張していたが、

  • コメント欄にいろいろもろもろ - リツエアクベバ

    「女性にとってセックスとは、究極的には「暴力」でしかあり得ないのだろうか?(もしかして)/純粋なココロ 2.0」のコメント欄がおもしろい いや「麻酔」でも「麻薬」でもいいんです、とらえる感覚ってのは伝わっているようなので。 「女性はどう思うのか」ってとこで、ふむ…、なんて思ったこと。質問の回答のようなものを間接的に投げてみた、ということで。トラックバックを入れなかったのは、ちょっと恥ずかしかったから。堂々とリンク貼り付けにいかなくても、解析つけてますサインがばばんと出てくるとこだからいいかと思った。 しかし興味深い考察、ってのをかかげている人たちに、考察の対象とされるのはへへへと照れくさく、そしてこっぱずかしい内容だとは思ったけど、出してよかったと思った。 「性犯罪について思うことなど/nonoyumeのぽよぽよな日々」のコメント欄をじっくり読む ここで出てくるfixという方。この方が、と

    コメント欄にいろいろもろもろ - リツエアクベバ
  • わからぬままにアレコレ - リツエアクベバ

    性犯罪について思うことなど/nonoyumeのぽよぽよな日々 文の内容とはズレるかもしれないが。フラッシュバックが来そうな話題を正面におき、感情揺れつつまっすぐに主張する。強くなったな、と思う。 リンクでfoxんとこをもってきていて、おお、と思う。これは2004年か、あああったよな、と、この文章をリアルタイムで読んだ日を思い出す。foxの昔の日記がこうやって誰かの支えになるんだな、なんてことを思う。彼が書いて思考して、そして誰かがまたその書いたもので思考する。webのもつ可能性、なんてこと。 以下、ちょっと長いけれど、日にCAP(子どもへの暴力防止)プログラムを導入した森田ゆり氏の訳書「誰にも言えなかった―子ども時代に性暴力を受けた女性たちの体験記」から、引用。 子どもは、自分を保護し、世話してくれる大人から受ける価値観をもとに、自我を形成し、個人としての尊厳を自分の中にはぐくんでゆく

    わからぬままにアレコレ - リツエアクベバ