妹から姉に「雪だるまをつくろうよ」と呼びかけるのは、映画『アナと雪の女王』においては「(姉さんの)魔法をつかって遊びましょ」というサインだ。姉のエルサはどんな時だってそう言われれば仕方ないなあと、指先から氷を飛ばしたりお城の中に雪を降らせたり地面を凍らせたりして相手をしてくれる。でもある時からとつぜん、大好きな姉が自分を避けるようになってしまった。アナにはその理由がわからない。 理由がわからないまま愛する人から関係を絶たれるほど、残酷なことはないだろう。 姉のエルサは、過去に氷の魔法を誤って妹にぶつけてしまい、そのせいでアナは傷つき意識を失ってしまう。エルサはうろたえ、両親からは力や感情を制御して生きることを要求される。自分のせいで重体となった妹は、妖精トロールの力によって無事に意識を取り戻す事は出来たが、代償として姉の魔法に関する記憶はすべて消去されてしまった。エルサは妹にその事を伝える