子宮頸がんにかかる女性が増え続け、若年化も進んでいる。対策としてヒトパピローマウイルス(HPV)予防ワクチンの接種や子宮がん検診の受診率向上が重要とされているが、なかなか進まないのが現状だ。こうした中、「がんとセックス~パートナーと考える子宮頸がん~」と題したセミナーが都内で開かれ、司会役を務めた中川恵一・東京大学医学部付属病院放射線科准教授は「原因はセックスによる感染。女性だけでなく男性も正しい知識をもつことが大切だ」と強調し、性交渉の低年齢化に伴う子宮頸がんの拡大に警鐘を鳴らした。 子宮頸がんは性交を介したHPVが主な原因で女性だけでなく男性も感染する。HPVは性交経験のある女性の7~8割が一度は感染する、ごくありふれたものだが、「女性ですら(感染経路を)知っている人は少なく、ましてや男性はゼロに等しい」のが実状だ。 HPVに感染した女性のうち持続感染した人の約1割が前がん病変になる。
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