【イスタンブール共同】トルコのエルドアン政権は23日、クーデター未遂を受けた非常事態の宣言後、初めての政令を発表し、首謀者と断定した在米イスラム指導者ギュレン師との関係を理由に、国内各地で1043の私立学校の閉鎖を命じた。慈善団体や基金など1229組織、35の医療機関も閉鎖され、粛清の対象がさらに拡大した。 また治安当局や司法当局が容疑者らを拘束できる期間を、最大30日間に延長した。「反乱勢力の追放」の名の下で、人権侵害が横行する懸念が強まっている。 エルドアン政権は、既に軍高官や治安当局者ら1万人以上を拘束し、5万人以上の国家公務員を解雇した。