人間が人間らしく生きる上で必要なのは文化だ。 とりわけ音楽は自身の日常へ昇華していく。 この音楽を評価する上で、世代というのは極めて重要なファクターである。 例えば60年代のビートルズ旋風の時期、それをリアルタイムで体験した人間が評価するビートルズと、それ以後に生まれてきた後追い世代のリスナーが評価するビートルズはもはや別のバンドとすら言えるのではなかろうか。 私は21世紀生まれである。 評論界隈というと、おじ様方の懐古主義が蔓延り、もしくわ、現代のHiphop独裁の音楽シーンを過剰に意識したなんともむず痒いセレクトだったりと、若い世代の私なんかはついどこか違和感を覚えてしまう。 アーカイブ量にはそれなりに自信のある私なので、今回はジャンル、年代を問わず、今日までに生まれた名作の中から若い感覚に基づいて個人的ベスト10を作ってみたいと思う。 ベスト10といってもランキング形式ではない。 不