"外資系"になった漁業 半数が外国人の現場では 「うちの若手は外国人が半分でさ」 知り合いにこう言われたらまずイメージするのは外資系企業ではないだろうか。 ところがこれは金融機関やIT企業の話ではない。 ある冬の味覚の全国一の産地、漁業の現場で起きている現象だ。 外国人が支える冬の味覚 広島県の安芸津漁港(東広島市)。 取材班が訪れたのは師走。冬の味覚、カキの水揚げが週6日で行われていた。 広島県は言わずと知れた全国一の生産量を誇るカキの産地だ。 午前6時半。「オハヨウゴザイマス」 迎えてくれたのはフィリピンと中国からの技能実習生。 生産者の美野英正さん(44)と実習生2人が漁船に乗り込む。 5分ほどでカキいかだに到着した。 実習生の2人は竹で組まれたいかだの上をするすると歩いて行く。手慣れた様子でカキがつるされたワイヤーを船のクレーンに取り付け、引き揚げる。1時間余りで約200キログラム
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