「受賞レストランは、INUA!」 その発表を聞いて関係者が立ち上がり、喜びを爆発させる。その輪の中心にいたのは、ドイツ人ヘッドシェフのトーマス・フレベル。自らにもチームにも高いハードルを課す厳しさで知られる彼の目にも、涙があった。 2月18日、パリ。今年新設された「ワールド・レストラン・アワーズ」の授賞式会場、パレ・ブロンニャールには世界から600人の有名シェフやメディアが集まった。 19世紀に建てられた旧証券取引所の由緒ある建物の前には、レッドカーペットが敷かれ、森を思わせる優美な装飾が施されたホワイエではシャンパンがサーブされ、著名シェフや生産者たちが料理を提供していた。 アラン・デュカス、ヤニック・アレノ、パスカル・バルボといった、フランス料理界の巨匠たちも顔を揃え、その関心の高さが伺えた。「世界を探索する」がこのアワードのキーワードで、それを象徴するように、最も映えある「今年のレス
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