米外交問題評議会(CFR)のタスクフォースが2022年7月に公表した報告書「Confronting Reality in Cyberspace Foreign Policy for a Fragmented Internet」 CFRは1921年に設立された超党派の会員制組織だ。CFRのタスクフォースはこの報告書で、「グローバルインターネットの時代は終わった。米国はさらなるインターネットの断片化を止めることはできない」と断言。「自由で開かれた」という米国の価値観を強く反映してきた現在のインターネットが、「単なるビジョンにすぎず、現実のものではなくなった。オープンで信頼性が高く、安全なグローバルネットワークというユートピア的なビジョンは、今後も実現する見込みはない」という厳しい認識を示したのだ。 以前に紹介したように、中国やロシアなどの権威主義的な国家は、国内インターネットの統制を強めている
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