うつ病は現代社会で急増している代表的な病気です。 その発症原因としては生活中の環境ストレスの他に、親からの遺伝が関与すると言われています。 しかし今のところ、親から子に受け継がれる遺伝子の中に、うつ病の発症と関連する遺伝子は見つかっておらず、その仕組みはまったく不明でした。 ところが今回、東京慈恵会医科大学の研究で、母親から赤ちゃんに感染する「ウイルス」が将来的なうつ病の発症に関係していたことが明らかになったのです。 特にそのウイルスが発現する遺伝子のうちに「うつ病を起こしやすいタイプ」と「うつ病を起こしにくいタイプ」が見つかり、前者を受け継いだ子供はうつ病の発症率が約5倍に跳ね上がっていました。 この発見は、両親から受け継ぐ先天的な遺伝子の他にも、後天的なウイルス感染で親から子にうつ病が遺伝するルートがあることを示す世界初の成果です。 研究の詳細は2024年2月9日付で科学雑誌『iSci
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