「家が高くて買えない」という切実な声が数多くあがっています。 東京23区の新築マンションの平均価格は1億円を突破(2023年)。この10年でおよそ2倍にまで跳ね上がりました。 子育て世帯の中には、共働きでも予算に収まる家が見つからないという人も。 なぜ、住宅がこれほどまでに高騰しているのか。今後、価格はどうなるのか。賢い購入戦略は?
東京23区で最も人口が多い東京・世田谷区。しょうしゃな住宅が建ち並び、「住みたい街ランキング」でも上位の常連ですが、実は空き家の数が全国一となっています。なぜこれほど空き家が広がっているのか…。取材班は現場に足を運びました。 (不動産のリアル取材班/記者 竹岡直幸) 訪れたのは世田谷区にある高級住宅地。居並ぶ住宅はどこも立派な門構えで、庭もよく手入れされていました。しかし、たった一本路地を入ると雰囲気が一変。木々がうっそうと繁り、住宅も人けがありません。 時折風が吹くと木々が「ざわざわ」と音を立て、カラスの鳴き声が響きます。まるで誰もいない森の中に迷い込んだようです。住宅のポストをみると、投函されたチラシであふれかえり、門には鎖がかけられていました。
「管理職になりたくない」と答えた人は77%にのぼります(民間企業のアンケート調査より)。「日本の管理職は罰ゲームのような状況。チームのなかでこぼれた仕事をやらなければならないし、部下の属性や価値観が多様化してコミュニケーションをとるのも相当難しくなっている」と専門家は指摘します。 どうすれば管理職の負担を減らすことができるのか。「管理職のポストをあえて廃止する」「孤立しがちな管理職が相談できる場所を作る」など、課題に向き合う現場に密着取材しました。 (首都圏局/ディレクター 梅本肇・高瀬杏・竹前麻里子) 密着 管理職の現状とは… 管理職の働き方に課題を抱え、改善に乗り出そうとしている企業が取材に応じました。自動車や新幹線などに使われる部品、ベアリングの大手メーカーです。 技術開発部門の課長職にあたる千布剛敏(ちふ・たけとし)さん(46歳)に密着取材させてもらいました。管理職になって4年。担
絶滅危惧種に指定されているニホンウナギ。ふ化したばかりのいわば「赤ちゃんの」時期のえさが分からず、シラスウナギの大きさに育ったものを捕まえなくては、養殖が困難なのが現状です。夏バテでウナギが恋しくなる時期を前に、この壁を打ち破って完全養殖の実用化につなげようと、鹿児島大学の研究グループが取り組んだ最新の研究を紹介します。 鹿児島局 記者 堀川雄太郎 映像取材 桑原健史 えさは動物プランクトンのふん!? 日本からおよそ2000キロ離れたマリアナ諸島の周辺海域で生まれるとされるニホンウナギ。ふ化直後の採取が難しく、いわゆるウナギの赤ちゃんが何を食べているのか、これまで研究は困難でした。そこで鹿児島大学水産学部の久米元 准教授らの研究グループが着目したのは、鹿児島湾にすむギンアナゴやウツボ、ハモなどウナギ目の魚です。 7年前から、これらのウナギの仲間たちの「レプトセファルス」と呼ばれる大きさ数十
国際的なジャーナリストの団体が世界各国の報道の自由度に関することしの報告書を発表し、日本は「強まっている大企業の影響力がメディアに自己検閲を促している」として去年から順位を4つ下げて71位でした。 一方、ウクライナに軍事侵攻しているロシアについては「広範囲に検閲を行うなどしてニュースや情報を完全に支配している」と非難しています。 フランスのパリに拠点を置く「国境なき記者団」は、世界各国の報道の自由度に関する分析を毎年発表していて、3日、180の国と地域についてことしの報告書を発表しました。 それによりますと、自由度が最も高いとされたのは6年連続でノルウェーで、最下位は北朝鮮でした。 日本は韓国やオーストラリアと同様に「強まっている大企業の影響力がメディアに自己検閲を促している」として去年から順位を4つ下げて71位に後退しました。 一方、ウクライナに軍事侵攻して以降、報道規制を強化したロシア
「大臣、どうなんですか!」 国会で答弁を求められる大臣、その時、後ろからそっとメモを渡す官僚の姿が。 大臣秘書官だ。 どんな人たちなのか。今回、ある官僚の研修を通して追ってみた。 (馬場直子) 1日だけの大臣秘書官 ある日の総理大臣官邸前、次々と到着する黒塗りの車から降り立つ大臣たち。閣議に出席するためだ。 その大臣たちについて、かばんを抱えた官僚たちが降りてくる。彼らが秘書官だ。 ベテラン揃いのなか、ひときわ若い女性の姿があった。 文部科学省の朝倉千尋(25)。彼女は正規の秘書官ではない。入省3年目を中心に秘書官を体験させる「一日秘書官研修」に参加したのだ。 大臣秘書官とは 秘書官のほかにも、大臣を補佐する役職には副大臣と政務官がある。 副大臣・政務官とも、政治主導で政策や企画を実現するため、国会議員の中から内閣が任命する。会見や国会答弁にあたることもあり、大臣とともに「政務三役」と呼ば
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今月、埼玉県のJR川越駅で、白い杖をついて歩いていた盲学校の女子生徒が足を蹴られてけがをしたことについて、警察は知的障害のある40代の男性から話を聞いています。 警察は複数の目撃情報などから生徒を蹴ったとみていますが、刑事責任を問えるかどうかは分からないとしています。 9月8日の朝、埼玉県立の盲学校に通う全盲の女子生徒が登校途中、JR川越駅の改札を出て点字ブロックの上を白い杖をついて歩いていたところ、突然、足を蹴られてけがをしました。 これについて警察は、県内に住む知的障害のある40代の男性から話を聞いています。 警察は複数の目撃情報や防犯カメラの映像などから、女子生徒を蹴ったとみていますが、男性は聞き取りに対して受け答えをするのが難しいということで、警察は刑事責任を問えるかどうかはわからないとしています。
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