小学校から英語を正式教科化した結果、学力テストでの英語の成績は下がってしまった。この矛盾をどう捉えるべきなのだろうか。専門家はこう最終結論を下す。小学生に英語教育は必要ない。それは、明治以来140年の論争を経てすでに証明されているのだと。【江利川春雄/和歌山大学名誉教授】 *** 【写真を見る】「早期英語教育」に警鐘を鳴らす江利川名誉教授 「使える英語」を身に付けさせるべきだとして、小学校から教科として英語を教える政策が2020年度に始まりました。中学校では覚える単語の数が約2倍に増やされるなど、英語が著しく難化しました。その結果、学力テストにおける子どもたちの英語の成績は明らかに下がり、英語嫌いを増やしてしまった……。 この皮肉な現状を前回では解説しました。では、どうすればいいのでしょうか。問題改善にあたっては二つの選択肢が考えられます。 一つは、英語力が身に付いていないのは子どもたちの
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