「冷やし旅」に「ずらし旅」 JR東海が“観光低迷県”で繰り出した意外な戦略:新たな「旅行のカタチ」を模索(1/3 ページ) 新型コロナウイルスの影響によって観光産業が瀕死のダメージを受けている。東京五輪が閉幕した現在も、国内での新型コロナワクチンが全国民に行きわたるスケジュールも見えない。政府は緊急事態宣言の対象拡大と延長に踏み切る見通しで、かなりの期間、人流を抑える政策が続けられる可能性が高い。観光産業にとってはこれまでのビジネスモデルを見直し、新たな施策を打つ必要性に迫られている状況だ。 そんな中、JR東海と愛知県が同県を舞台に、新たな観光キャンペーンの在り方を模索している。 観光意欲度ランキング低迷 愛知県は三大都市圏の中枢であり、日本経済に欠かすことのできない存在だ。県内総生産額、人口数とも5本の指に入る実力がある。戦国時代には主に日本史の舞台の中心にもなった場所で、城郭として国宝