前回は、社内における「人材」にフォーカスを当てました。今回は、その個人を取り巻く「社内」「組織」にフォーカスし、著者グループが日常的に体験している、既存企業の社内で起こっている新規事業、イノベーションの開発活動について解説します。特に、「社内事情」「目利き人材」「既存事業部門や抵抗勢力への調整」などの観点から、なぜ稀有な「社内起業家人材」が大企業を続々と辞めている現象が起きているのか、その要因を整理していきます。 大企業から新規事業が生まれない、多くの企業に共通する “6つの社内事情” そもそも、この連載「『イノベーションのジレンマ』の大誤解」が始まった経緯について触れておきます。著者グループは日常的に多くの既存企業の新規事業開発の支援をしていますが、社内には、「新規事業開発以前の問題」がほとんどであることを痛感しています。話していることの大半は「市場」や「顧客」の話ではなく、「社内の事情
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