札幌市は、北海道胆振東部地震で液状化による地盤沈下の被害があった清田区里塚地区の再発防止策について、薬液注入による地盤改良工法を有力案として、近く住民説明で提案する方針を固めた。液状化しやすい水分を含んだ土層を、薬液注入でゼリー状にすることで、液状化や地中土砂の流動を防止する効果が得られる。 里塚1条1丁目、同2丁目の住宅地では、広い範囲で、地盤沈下や陥没被害が発生。強い揺れで液状化した地盤が緩い傾斜の地形に沿って流動し、土砂が地表に流出し被害が拡大した。 復旧に当たっては被害の大きい1条1丁目の里塚中央ぽぷら公園や里塚21号、20号などの市道約550m周辺に関し、市がインフラと宅地を一体で復旧する方針。 課題だった再発防止対策は、住民負担を軽減するため国の補助が得られる実績と効果のある工法を模索していた。 周辺は液状化の要因になる地下水位が高く、当初は熊本市が採用する地下水位低下工法が有