2009年5月12日,秋葉原で開催されたITproビジネス・カンファレンス「経済危機時代の『事業継続』」に,自動車部品メーカーであるリケンの藤井多加志経営企画部事業管理(BCP)室長が登壇,2004年の新潟県中越地震,2007年の新潟県中越沖地震の2度にわたる被災と復旧活動の経験をふまえた同社の事業継続への取り組みを説明した。 同社は新潟県の柏崎と剣,埼玉県熊谷にそれぞれ生産拠点を構える。新潟県の柏崎工場は,2004年10月の中越地震(最大震度5強),2007年7月の中越沖地震(最大震度6強)の2回の大型地震を経験している。 リケンは,2004年の中越地震後に,震災対策を行った。建物の耐震診断や耐震補強工事,製品在庫の落下を防止するためのガード設置,事業継続計画(BCP)やマニュアルの作成と展開,仕入れ先を含む緊急連絡網の整備といったことである。システム関連では,上記に加え,機器の落下/転