趣旨 本企画展示は、「色」をテーマとした館蔵資料展として企画しました。ここでは「色」という言葉を大きな意味でとらえ、赤,黄,青…などといった「いろ」にとどまらず、素材のもつ質感や微細な構造がかもす「つや」、そしてそれらの組み合わせがつくる「かたち」までを含めて考えることとしました。 特徴的な「いろ・つや・かたち」をもつ館蔵資料を取り上げ、歴史学・考古学・民俗学・自然科学の観点から展示・解説を行い、日本における色と人間とのかかわりについて考えます。権威あるいはおそれを象徴する存在としての色、職人らによって生み出される技芸としての色…「色」というキーワードから、館蔵資料のさまざまな見方を引き出してみたいと思います。 本展のみどころ 建造物彩色、染織工芸、浮世絵版画、漆工芸、考古遺物、隕鉄剣…歴博の多彩な館蔵資料を紹介し、その「いろ・つや・かたち」が示す人間の営みについて考える あなたがたはなぜ