Microsoft OfficeのファイルフォーマットをXMLにしようという話は、97〜98年ごろからあったのだが、一番の理由は「タイトル」、「作者」などのメタデータを標準的なXMLタグとして用意して、他のアプリケーションやサービスからのアクセスを可能にしたいというものであった。 そのころは、いまほど「オープンであること」が重視はされていなかったが、HTMLドキュメント内のTITLEタグで提供されるメタデータをサーチエンジンが利用し始めていることは既に知られており、それと比べるとバイナリーフォーマットである Office のファイルフォーマットは不利であるという認識は(少なくともMicrosoft内の一部の人たちは)持っていたのである。まだ Office のファイルフォーマットをウェブ上のドキュメントのデファクトスタンダードに出来るかもしれないという望みを持っていた時期のことである。 「イ