石原慎太郎知事は4日、都庁で、仕事始めを迎えた職員に新年のあいさつを行った。小沢一郎元代表の国会招致などで揺れる民主党政権を批判し、「今度の予算も国がぼやぼやして訳がわからない。(都の)予算編成でずいぶん苦労した」と述べた。 今年は、4月に都知事選を控えるため、都議会では前倒しで来年度予算案が審議される。石原知事は約700人の職員を前に、「存在感のある都市にしていくためにも、発生する問題の背景にある大きな流れを考え、物事の複合性、重層性を忘れないで行政をやっていただきたい」と鼓舞した。 あいさつ後に、都議会各会派を回った石原知事は報道陣に対し、「(予算編成で迷走する)国は支離滅裂。大連合でもやらないと進まない」と批判。自身の進退については「ノーコメント」とした。