ドバイの政府系投資会社の破綻懸念により、先週の東京市場は急激な円高と株安に見舞われました。そもそも何が問題で、なぜ、ドバイの問題が日本の株安や円高を招いているのか? 解説いたしましょう。 ■ドバイとは? 日本にとっては原油輸入相手国として非常に重要なアラブ首長国連邦(UAE)を構成する7つの首長国のひとつ。近年、原油価格高騰、世界的好況、新興市場投資ブームなどの追い風を受けて急速に発展。 世界最高級(7つ星)ホテルのブルジュ・アル・アラブ(左の画像リンク)は象徴的。 ■ドバイショックまでの経緯 2008年前半: ドバイ首長国の政府系投資会社「ドバイ・ワールド」の2008年上半期の資産総額は約1千億ドル(約10兆円)。米高級百貨店「バーニーズ・ニューヨーク」や、イスラム社会では禁じ手であるはずのカジノ会社(米ラスベガスMGM、左の画像リンク)の大株主としても有名に。 2008年後半: リーマ