新型コロナ禍で、昨年は少年野球界も大幅に活動が縮小された。しかしそんな中でも、野球を通じた子どもの育成に尽力した指導者は全国にいた。 この記事の写真を見る いささか旧聞になったが、そんな中学以下の少年野球チームの指導者を表彰する「ベストコーチングアワード2020」が、今年1月23日にリモートで行われ、全国の58チームが表彰された。 これらの指導者は好成績をあげたり優秀な選手を輩出したりしたから表彰されたわけではない。 このアワードは ●子供たちの未来を見据え、怪我や障害を起こさないように心がけ、メディカルとコンプライアンスの両方面より指導にあたられているチーム及び指導者 ●学ぶ意識が高く情報をアップデートして指導に取り組める指導者 という2つの基準で選考されている。今年で2年目だが、昨年よりも広範なエリアから多くのチームが表彰された。 ■「試合に出られなかった」息子を持つ保護者からの手紙
少年野球大会の入場行進を見ていると、チームの列がどんどん短くなっている。特に小学校低学年で野球を始める子どもがほとんどいない。少子化もあるでしょうが野球人口の減少は、それをさらに上回っている。 野球は子どもの送迎やお茶当番など親の負担が大きいですし、お金もかかります。沖縄は共働き世帯が多いので、親が野球をさせたがらないんですね。それに沖縄でも空地が少なくなっているうえに、ボール遊びが禁止のところが増えている。このままいったら沖縄県から野球が消えてしまうんじゃないか、そんな危機感を持ちました」 ――そこで2019年3月にNPO法人野球未来.Ryukyuを立ち上げ、野球普及活動に乗り出したそうですね。 「野球の普及イベントは、いろいろな組織がやっていますが、単発のものが多いんです。僕は日常的に野球に触れる機会を提供することが大事だと思いました。 そこでNPO法人を立ち上げ、学校の授業に野球教室
長崎県の離島、大島の県立大崎高校がこの春、選抜高等学校野球大会に初出場する。1人の監督が、わずか2年半で、部員5名の弱小チームを一気に生まれ変わらせた。監督の名前は、清水央彦。清峰(長崎)のコーチおよび部長として春夏計4度甲子園に出場し、佐世保実業(長崎)では監督として2度甲子園に導いた。しかし、「不適切な指導」があったとされ、2度、学校を辞めている。「大崎高校物語」は大崎だけでなく、そんな清水の再生の物語でもある(全3回の2回目/#1、#3へ)。 ――清水さんが監督に就任した2018年春、20人もの新入部員が集まったんですよね。この僻地にそれだけの選手が集まるだけでもすごいのに、その選手たちは、それなりに実力者だったそうですね。 清水 西海市の西彼中学が前年、全国大会に出場していまして。そこから4人入ってくれた。そして中体連の長崎県の優勝チームのエースである坂口(航大)がうちに来てくれる
三島南高校は野球普及活動などが評価され、21世紀枠でセンバツ初出場を果たした photograph by Kou Hiroo 「ちょっと面白い活動をしている高校があるんですが、観に行きませんか?」 知り合いのNPB球団職員から声をかけてもらったのは、2018年6月のことだった。 【貴重写真】17歳頃はガリガリの柳田や浅村&松坂にゴツい山川&平田、ヤンチャそうな坂本&鈴木誠也、投手イチロー・丸・岡本・根尾…名選手80人超の球児時代 静岡県の静岡県立三島南高校の硬式野球部が、未就学児に対して「野球教室」をするというのだ。 この年の5月、日本高校野球連盟(高野連)、朝日新聞社、毎日新聞社は「次の100年」に向けた5大目標(普及、振興、けが予防、育成、基盤づくり)と24事業計画を発表した。いわゆる「高校野球200年構想」だ。 そのなかには「子ども向けティーボール教室の開催」「小中学生のための野球教
野球の競技人口が減少する中、気軽に参加できるように当日集まったメンバーで試合を行う少年野球の新たなリーグが来月、横浜市で発足することになりました。 野球の競技人口は、小学生が所属するスポーツ少年団の軟式野球の団員数が2019年度には10年前からおよそ6万人減って12万人を割り込むなど、減少傾向に歯止めがかかりません。 こうした中、チームに所属していない小学生が当日集まったメンバーとともに試合を行う新たなリーグが来月、横浜市で発足することになりました。 このリーグでプレーするには事前の登録が必要で、学年によってカテゴリーが分かれます。 参加した場合、必ず試合に出場できるほか、低学年はイニング制ではなく時間制で試合を行い、球数制限も設けられます。 また、ピッチャーを3人起用した場合は2ポイント、全員出場すれば1ポイントといった出場機会の多さなどに応じてポイントがつき、勝ち負け以外の新たな観点で
東京六大学野球は明治時代発祥の「早慶戦」の流れをくむ日本最古の大学リーグだ。プロ野球ができる前は、日本のトップリーグとして野球界をリードしてきた。今もアマチュア野球の最高峰の1つだ。 この記事の写真を見る この東京六大学の法政大学で、1966年から1969年まで投手として活躍した山中正竹氏は歴代最多の48勝13敗の記録を残した(2位は同じ法政大の江川卓の47勝12敗)。大学の1年先輩には田淵幸一(阪神、西武)、山本浩二(広島)、同期には江本孟紀(東映、南海、阪神)などのスター選手がいる。 山中氏は大学卒業後は社会人野球の住友金属でプレー。引退後は住友金属監督、ソウル、バルセロナオリンピック野球日本代表監督、法政大学監督(工学部教授)などを歴任。2016年には野球殿堂に選出された。2018年には日本のアマチュア野球の統括団体である全日本野球協会(BFJ)の会長に就任した。 2020年11月、
花咲徳栄が埼玉県勢として初めて夏の甲子園を制覇した2017年の主将で、19年4月に強盗致傷事件を起こした千丸剛(ちまる・つよし)被告(21)らの裁判員裁判が27日、千葉地裁(坂田威一郎裁判長)で開かれ、情状証人として花咲徳栄の岩井隆監督(50)が出廷した。 岩井監督は20年1月6日、千丸被告が逮捕されたと聞いて「まさかという思いだった」と明かした。 千丸被告は18年春、スポーツ推薦で駒大に進学し、野球部に入部。春のリーグ戦から出場していたが、先輩の理不尽なしごきに9月に退部したと、弁護側の被告人質問で主張した。大学も19年3月、退学した。 駒大入学は岩井監督が勧めた。在学中、千丸被告から電話で相談があったが、岩井監督は「『耐えろ。そういう世界がある。耐えてみろ』と言った」という。退部したことを伝えられると、「かけがえのないものをやめてしまうことを厳しく叱りました」。 その後、連絡が途絶えた
花咲徳栄が埼玉県勢として初めて夏の甲子園を制覇した2017年の主将で、19年4月に強盗致傷事件などを起こした千丸剛(ちまる・つよし)被告(21)らの裁判員裁判が27日、千葉地裁(坂田威一郎裁判長)で開かれ、千丸被告の被告人質問が行われた。 千丸被告はスポーツ推薦で18年に駒大に進み、2月から野球部に入部した。弁護側の被告人質問で、1年春からリーグ戦に出場していたにもかかわらず、退部した理由を、千丸被告は「深夜2時、3時までコンクリートの上に正座させられたり、雨の中、傘もさせずに先輩たちの買い出しに行かされたり、たばこの火で根性焼きさせられたりしました。3月から9月に退部するまでほぼ毎日ありました」と供述。「チームの体質、風習についていけなかった」ことが退部の理由と説明した。 通学は続けたものの、駒大はキャンパスがひとつのため「顔を合わせたくない先輩たちと顔を合わせるのが苦痛になった」ため、
2021年1月24日放送の「林先生の初耳学」(MBS/TBS系)に、米大リーグのサンディエゴ・パドレスに所属するダルビッシュ有選手がリモート出演した。 【動画】ダルビッシュ有✕林修が本音トーク!!前編 インタビュアーの林修さんが、「野球少年が明らかに減っている」として、ダルビッシュ選手の見解を尋ねたところ...。 ■「無条件に全員が強制されるようなスポーツは、絶対どんどん堕ちていく」 「高校野球の体罰も多かったし、高校生みんな坊主だし…誰がこの時代に坊主にしたい?って話だと思うんですよ」 ダルビッシュ選手は、高校野球の様々な慣習に疑問を持っていると明かす。その一つが、坊主頭。サッカー選手には「髪を染めてかっこいい」というイメージがあるように、多様なスポーツで髪形に自由度が認められている部分があると、野球との違いを語った。 「やっぱり無条件に全員が強制されるようなスポーツは、絶対どんどん堕ち
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