21:28本来本館でとりあげるべきもの というかとりあげるつもりなのだが、気になっていることなのでこちらにメモ。母乳育児推進、あるいは子ども虐待防止の関連でときおり目にする論に、「母乳育児の方が虐待リスクが低い」というものがある。「だから、虐待防止のために母乳育児を」となるのが定番なのだが、え?その論理展開でいいのか?といつも思う。ごくふつうに考えつくこととして、虐待のリスクファクター(経済的困難、不安定な家庭、母の心身の健康問題)が、そのまま、母乳を続けられない・母乳分泌を阻害するファクターと重なっているので、それが反映しているだけなんじゃないのか、ということがある。言い換えれば、そうした要因を問わずに「母乳で育てる」ことだけ勧めても、おそらく虐待リスクを減らすことにはつながらない。ところが、そういう検証を抜きにしてプロラクチンだのオキシトシンの作用に帰する論がけっこう多いのだ。実のとこ