京都刑務所(京都市山科区)は29日、職員が仕事で失敗したと見せかけようと、受刑者が使う入浴場の温度を高く設定する嫌がらせを繰り返すなどしたとして、副看守長(52)を減給1か月(100分の20)の懲戒処分にした。 お湯を出す前に担当職員が気付いたため、受刑者にけがはなかった。 発表では、副看守長は6~8月、通常は40度に設定されている入浴場の温度を70度に勝手に7回切り替えたほか、浴槽自動制御盤の液晶パネルを平手で4回たたいて壊した。 ボイラー室に設置した防犯カメラの映像から副看守長の関与が浮かび、事情を聞いたところ、認めたといい、副看守長は「入浴係の勤務態度が気に入らなかった。迷惑かけて申し訳ない」と話しているという。山本清貴所長は「職員への指導を徹底し、綱紀粛正を図る」とコメントした。