国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2023年3月7日10時37分55秒(日本標準時)に、種子島宇宙センターから先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)を搭載したH3ロケット試験機1号機を打ち上げましたが、第2段エンジンが着火しなかったことにより、所定の軌道に投入できる見込みがないことから10時51分50秒にロケットに指令破壊信号を送出し、打上げに失敗しました。
![JAXA | H3ロケット試験機1号機の打上げ失敗及び対策本部の設置について](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c5467d243be32efd6d6b31c8f51c71a9bb58aa68/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.jaxa.jp%2Fpress%2Fimages%2Fjaxa-thumb-240x240-2404.png)
ある重工業の第四工作課(FXとかH2ロケットとか最新鋭機器の部品作る部署)で働いた中の人が思うこと。 知らない人が多いんだけど、最先端技術って最終的には「人の手」に委ねられるところがかなり大きい。 町工場みたいな現場で、ピンセット持っておばちゃんとかおじちゃんがせっせとロケットに使われるハニカムの一枚一枚を垂直に立てる作業してるの。 機械を使っても検出できないような凹凸を、おばちゃんやおじちゃんが手で触って検出するような世界。 脱線すれば地味に日本の潜水艦の静音性は世界一なんだけど、その技術って町工場のおっちゃんが作り出してるの。 きれいなラボでアームがギュイーンって動いてガーって作るような世界じゃなくて、油と汗に塗れた泥臭い現場で最先端技術って作られてるの。 第四工作課の給料は毎日残業すれば手取りで30万円いくくらいのレベルだけど、町工場のおっちゃんは20万円も貰えない。 補助金なんて町
日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機が7日午前10時37分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられましたが、2段目のロケットが点火せず、その後、指令破壊の信号が送られ、打ち上げは失敗しました。 これを受けてJAXA=宇宙航空研究開発機構が会見し、山川宏理事長は「ご期待に応えられず、深くおわびを申し上げます」と謝罪しました。 発射から13分55秒後に「指令破壊」 「H3」初号機の打ち上げは7日午前10時37分、鹿児島県の種子島宇宙センターで行われ、計画では、打ち上げからおよそ17分後に、搭載した地球観測衛星「だいち3号」を軌道に投入する予定でした。 ところが、発射から13分55秒後、ミッションを達成する見込みがないとして地上からの指令でロケットを爆破する「指令破壊」の信号が送られ打ち上げは失敗しました。 「H3」の打ち上げは当初、2020年度の予定でしたが、新型のメインエンジンの開
ヒエログリフを解け: ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース 作者:エドワード・ドルニック東京創元社Amazonこの『ヒエログリフを解け: ロゼッタストーンに挑んだ英仏ふたりの天才と究極の解読レース』は、古代エジプトの象形文字であるヒエログリフ解読の過程を追ったノンフィクションだ。無論解読にあたっては何人もの人間が関わってきたわけだが、本書ではシャンポリオンとヤングという二人の主人公を中心に話を展開していく。 ヒエログリフもロゼッタストーン(1799年に発見された、ヒエログリフが刻まれた石柱)も存在自体は知っていたが、そこまで興味を持つ対象ではなかった。そのため、本書もうわーおもしろそう! とかそんな前のめりな気持ちで読み始めたわけではなかったのだが、冒頭から非常におもしろく、最後まで一気に読み切ってしまった。 ヒエログリフは先に書いたように古代エジプトの文字(𓎛𓅱
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