反・反相対主義を標榜する僕なんだけれど、自然科学が一から十までニンゲンの都合で構築されているなどという悪しき相対主義的寝言をいうつもりはにゃーのですね。それどころか、自然科学の基本的なところは客観性をベースにしたものであるとは考えておりますにゃ。 これからご紹介するのは、学問的共同体における客観性とリベラルさというものが相互に高めあうよい関係にあるという例ですにゃ。ちょっといい話。 国連が編集し、日本統計協会が出版している「世界の女性 1995---その実態と統計---」という本(絶版)の第4章 教育と訓練 P205に、囲み記事で「数学における女性---ひとつの検証」というのがありますにゃ。以下はここから引用。引用者が適時改段。 パイオニアとしての女性数学者たち 女性の数学者たちは、しばしば教育上の障壁を打破し、すべての女性のための職業上の機会を開く役割を果たして来た。例えば、ソフィア・コ