同館によると、同日朝、水位低下を知らせる警報が鳴ったため職員が駆けつけると、水槽(高さ3・8メートル、直径5・1メートル)が大きく割れ、周囲が浸水していた。水槽は厚さ4センチのアクリルでできており、1996年の開館当時から使用しているという。前日までの目視の巡回点検では異常は確認されなかったといい、老朽化の可能性も含めて破損の原因を調べている。 ビワコオオナマズは琵琶湖の固有種で、日本のナマズの中で最も大きい。水槽にいたナマズ(体長85センチ)は同日午後、水槽内で発見された。擦り傷はあるが命に別条はないという。 西村武副館長は「水槽の破損は想定できていなかった。開館以来の大きな事故で、楽しみにされていた方々に申し訳ない」と述べた。家族3人で訪れた守山市の40代男性は「ブラックバスを目当てに来たが、見られなくて残念。また来ようと思います」と話した。