今日は「こうなりたい」と願っているはずの人たちが、なぜか言い訳をしてしまい、なにもやらずに終わってしまうという不思議な話をします。 少し長いですが『隠れた人材価値 Harvard Business School Press 』から引用しましょう。とても面白い話です。 SASがフォーチュン誌の「働きたいアメリカの職場」リストに二年連続で三位にランクされると、SASに見学者が来訪し、ラッソには講演の依頼状が舞い込むようになった。 聴衆からの格別の要請に応えて、その都度、SASがしていることを詳細に説明した。 経営慣行や、その基盤となっている企業理念、価値観などの話である。しばしば、面白いことが起きた。聴衆はじきに話を遮って、ラッソが現に詳しく話していることを自分たちにはどうしてできないのか、逆に説明し出すのだ。 こうなりたいと願っているのに、なれない言い訳をする 上記の話の興味深いところは、「