文部科学省は18日、大学入試改革の柱として制度設計中の二つの新テストの素案を明らかにした。現行の大学入試センター試験に代わって2020年度から実施する「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は、「思考力」を重視するために問題文の長文化や記述式問題の採用を検討する。19年度導入を目指す高校生の基礎知識の定着度をみる「高校基礎学力テスト(仮称)」は、国語、数学、英語の3教科でスタートさせるという。両テストとも現在の中学1年生から対象になる。文科省が設置している専門家会議が素案をたたき台として8月をめどに中間報告をまとめる。【三木陽介】 新テストの導入は昨年12月に文科相の諮問機関「中央教育審議会」が答申した。「学力評価テスト」は難関・中堅大学のような「選抜性が高・中程度」の大学入試で活用。「基礎学力テスト」は入試が主目的ではないが、定員割れしたり学力不問だったりする「入試が機能していない」大