2025年は、ロボタクシー(完全自動運転タクシー)がSFの世界を脱した1年として記憶されるだろう。長らく「次世代の移動手段」とされてきたが、米国や中国の大都市では、一般の利用客にとっての「日常的な選択肢」として定着した。 米アルファベット傘下のウェイモ(Waymo)は、圧倒的な走行実績を背景に全米や他国へ"版図"を広げている。これに対し、米テスラや米アマゾン・ドット・コム傘下のズークス(Zoox)も独自の技術思想を掲げて追随。さらに中国の百度(バイドゥ)などが物量作戦で猛追しており、覇権争いは質・量ともに新たな次元に突入した。 ■ウェイモの「着実な拡大」が結実2025年を通じて業界のベンチマークであり続けたのはウェイモだ。同社は同年、米国内の5市場で一般向けサービスを本格化させた。年間乗車件数は1400万件を超えた。 注目すべきは、同社が長年掲げてきた「安全最優先の段階的な拡大」戦略が、実

