作品自体は人口に膾炙している場合でも、 その登場人物一人一人を見てみれば、 作者の造形の気合いや、世間での知名度や、フアンの人気には、当然大きな差がある(登場人物が多ければなおさらのことである)。 私のような、マイナーな人物のフアンはしばしば同志に飢えている。 なぜマイナーな人物にそこまで熱狂できるのか、それは自分にもよくわからない。 いわゆるフィーリングの一致なのであろうか。 もしくは想像と解釈がその広がりをもとめて要請する、作品における描写の少なさ、かきこみの粗さがあるからだろうか。 ただまあ、それは今は措くとして、 とにかく影の薄い人物はファンもつきにくいので輪をかけてマイナーのままになる。 況んや美形でなく悪い描かれ方がされている者をや。 熱弁を奮わずとも、私の好きなものとしてその人物をともに好いてくれる友達は、いる。 そのようや友達はいうまでもなく大切な存在ではあるが、 しかし、