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ブックマーク / suumo.jp (96)

  • 1.5拠点生活という実験。都心から日帰りできる有機な里山・埼玉県小川町 - SUUMOタウン

    著者: 柳瀨 武彦 蔵を借りて、お店を開く。 まさか自分がそんなことをはじめるとは、学生のころには、いや、3年前にも想像できなかった。 僕は東京の練馬区で生まれ、今も住む33歳。 寅年、早生まれ、一人っ子、AB型、天パ。 新卒で入った広告業界で働き、3年前に独立。 企業や自治体などの宣伝・広報活動の企画やコピーライティングを生業としている。 ずっと同じ業界で働いてきた僕が、今の仕事を続けながらお店を開業するために、今週も東武東上線に1時間ほど揺られ、終点の小川町駅から8分歩いて、重い蔵の扉を開く。 なぜそんなことになったか。それは小川町に不思議なご縁と、楽しい予感を感じたからなのであった。 東京で生まれて、東京で育って やんちゃでむさ苦しい中高一環の男子校も、マッチョでむさ苦しいスポーツ専攻の大学も、ハードでむさ苦しい制作会社も練馬にある実家から通った。人並みに親元を出たいという気持ちはあ

    1.5拠点生活という実験。都心から日帰りできる有機な里山・埼玉県小川町 - SUUMOタウン
  • 最近は“僕の京都”を壊しにかかっているんです――小説家・森見登美彦さん【ここから生み出す私たち】 - SUUMOタウン

    インタビューと文章: 杉恭子 写真:浜田智則 創作しながら暮らす場所として、あえて「東京」以外の場所を選んだクリエイターたち。その土地は彼・彼女らにとってどんな場所で、どのように作品とかかわってきたのでしょうか? クリエイター自身が「場所」と「創作」の関係について語る企画「ここから生み出す私たち」をお届けします。 ◆◆◆ 第1回目の「ここから生み出す私たち」に登場いただくのは、奈良出身の小説家・森見登美彦さんです。 京都での学生時代に小説家デビューし、一時は東京に拠点を移した森見さん*1。現在は地元の奈良に戻って執筆活動をしながら、もう一つの仕事場がある京都との間を行き来されています。デビュー作以来書き続けている京都のこと、原風景としての奈良郊外の街への思い、そして「住むこと」と「書くこと」のかかわりについて伺いました。 京都を舞台にしたきっかけは「やけくそ」だった ――森見さんは奈良県

    最近は“僕の京都”を壊しにかかっているんです――小説家・森見登美彦さん【ここから生み出す私たち】 - SUUMOタウン
  • 新南口界隈で暮らす渋谷は、これほどまでに住みやすかった。誤解される渋谷の正体は「富士そばの街」。 - SUUMOタウン

    著者: 辰井裕紀 僕は渋谷駅新南口のあたりに住んでいる。さらに2010年ごろから渋谷界隈で働いていたので、それ以来ずっと縁のある地域だ。 だから言いたい。「渋谷はみんなが思っているより、暮らしやすい」。 ハッキリ言ってみんなが想像する渋谷はハチ公口の騒々しいイメージだろう。だが新南口界隈は家賃が安く、閑静で人が住みやすい。それでいてすぐハチ公口にも出られるため、利便性にも事欠かない。 渋谷駅新南口界隈に住む。その大きな魅力をぜひ分かってほしい。 ハチ公口とは別世界、渋谷駅新南口 まず渋谷新南口を見てもらおう。若者の楽園・ハチ公口とは何もかもがちがう。 渋谷駅新南口 なにせ駅のすぐ前がこれだ 駅前はローソンマクドナルドとドトールと予備校、そしてベローチェがある、質実剛健の店構えだ。大声で騒ぎそうな若者の姿もない。 僕はこの新南口から歩いて数分の渋谷区東に居を構える。 静かな住宅街 東は渋谷

    新南口界隈で暮らす渋谷は、これほどまでに住みやすかった。誤解される渋谷の正体は「富士そばの街」。 - SUUMOタウン
    nowandzen
    nowandzen 2019/08/20
    なんだかせつねえ
  • 時間がまだらに積み重なる街、熱海 - 住んだことのない街に、一週間住んでみる -(寄稿:pha) - SUUMOタウン

    著: pha 「もしもし」 「はい」 「前に『SUUMOタウン』で、『住んだことのない街に、一週間住んでみる』って企画やったじゃないですか」 「千駄ヶ谷のやつですね」 「あれが好評だったのでまたやりませんか?」 「やります。人の金で行けるんだったらどこにでも行きます」 「どこか住んでみたいところはありますか」 「そうっすねー、海の近くに一度住んでみたかったんですよね。あと温泉があるといいな。温泉に入って海を眺めて毎日ぼーっと暮らしたい」 「じゃあ熱海とかどうですか。海も山も温泉もありますよ」 「いいですね」 そんな感じで、突然熱海に一週間住んでみることになったのだった。こんな仕事ばかりやって生きていきたい。 5月26日(日):男二人で花火を見る というわけで熱海に着いた。 「おう、久しぶり」 熱海駅の前で大学時代の友人のSと合流した。Sがたまたま熱海に旅行に来ているというので会うことになっ

    時間がまだらに積み重なる街、熱海 - 住んだことのない街に、一週間住んでみる -(寄稿:pha) - SUUMOタウン
    nowandzen
    nowandzen 2019/07/18
    せっかくの旅先なのにチェーン店ヘビーユースに共感して笑う。
  • 二条に住んで、今日もヨーロッパに思いを馳せる。 - SUUMOタウン

    著者: 上田誠 ヨーロッパ企画という劇団をやっていながら京都に住んでいる。 京都に生まれ、京都に育ち、京都の小中高大学に通い、始めたのがヨーロッパ企画である。 劇団名だけはエキゾチックだけれど、それは詐欺で、そこで作・演出をやっている男はヨーロッパが当に実在するかも知らない。どころか他府県も知らない。劇団名はメンバーと響きで付けたんであった。 よその町へ住んだことは一度もなく、実家が家族経営の焼き菓子工場だったので両親と出かけることも少なく、旅行へも行く家族ではなく。車も配達用のワゴンしかなく、それもなんだかニカワ臭かったので乗せてもらうのが好きではなく。免許は今も持っていなく、飛行機などは飛んでいる道理が分からなく。 出不精なんである。全然動きたくないんです。 実家が好きだし実家周辺が好きだし、今も実家近くに住み、そして実家を使って劇団をやっている。実家の焼き菓子工場が数年前に廃業し、

    二条に住んで、今日もヨーロッパに思いを馳せる。 - SUUMOタウン
  • シングルマザーになったとき、職住近接を実現させてくれた港区(寄稿・勝間和代) - SUUMOタウン

    著: 勝間和代 離婚してシングルマザーになった34歳の時、それまで住んでいた実家近くの荒川区から、港区に住み替えました。以来ずっと、港区のどこかに住み続けています。 なぜ港区への住み替えを決意したかというと、3人の娘たちの小学校や保育園と、六木一丁目にある当時の職場との距離を近くしたかったからです。小学校や保育園へも職場へも、自転車で10〜15分くらいで行ける物件を選びました。 通勤時間を短くすることで、なるべく家にいる時間を長くしようという意図もありました。とにかく、シングルマザーになって以前より時間がなくなるのが目に見えていたので、それを職住近接で補おうとしたわけです。 家賃や生活費を抑えるために工夫したこと ただ港区に住む上での問題は、何といっても 「家賃がお高いこと!!」 に尽きます。 そこでまず、収入の何パーセントまでなら家賃に充てられるかを計算し、さまざまな物件の1平米当たり

    シングルマザーになったとき、職住近接を実現させてくれた港区(寄稿・勝間和代) - SUUMOタウン
  • 二度の脱出を経て、それでも東京で生きていく――ヒロシさん【上京物語】 - SUUMOタウン

    インタビューと文章: 戸部田誠(てれびのスキマ) 写真:小野奈那子 進学、就職、結婚、憧れ、変化の追求、夢の実現――。上京する理由は人それぞれで、きっとその一つ一つにドラマがあるはず。地方から東京に住まいを移した人たちにスポットライトを当てたインタビュー企画「上京物語」をお届けします。 ◆◆◆ 今回の「上京物語」にご登場いただくのは、お笑い芸人のヒロシさんです。 熊の炭鉱の町で生まれ育ったヒロシさんは、福岡の大学を卒業後、サラリーマンを経てお笑い芸人としてのキャリアをスタート。26歳のときに念願の上京を果たしますが、コンビの解散や借金などが重なり順風満帆とはいかず、一時は地元に帰られたこともありました。ブレイク後は、ようやく安定した暮らしを手にできるかと思いきや、出会う物件すべてに拒絶されるように転々とすることに。 炭鉱住宅に生まれた幼少期から、家賃2万円のアパートをさまよった下積み時代

    二度の脱出を経て、それでも東京で生きていく――ヒロシさん【上京物語】 - SUUMOタウン
    nowandzen
    nowandzen 2019/06/06
    “お店のキャッチをやるふりして、道行く人に「泊めてくれ」って懇願する毎日ですよ。3年間その生活でしたけど、本当に地獄でした。” タフな経験してんねー
  • 何かの手違いで「大阪」に行くことになったら、知っておいてほしいこと - SUUMOタウン

    著: いぬじん ぼくは大阪で生まれ、大阪で育ち、大阪で働き、大阪で子育てをしている。 仕事では、大阪以外の土地にもよく出かけて、色んな人と話す。 そこで感じるのは、外から見た大阪人の印象と、大阪人自身が思っている大阪人像は、ちょっと違うということだ。 それゆえに、ぼくの大阪に対する気持ちは、色々複雑にねじれてしまっている。大阪の内と外で、大阪人のイメージはどんなふうに違うのか、ぼくの思いとともに書いてみようと思う。 外の人と会うとき、大阪人は「大阪人」を演じている 大阪人ほど、周りから典型的なイメージを抱かれている人々は少ない気がする。 やれ笑いにうるさいとか、話にオチがないと怒るとか、グイグイこっちに来る感じで圧が強いとか、おばちゃんはみんなヒョウ柄を着ているとか、やたらケチだとか、せっかちだとか、たこ焼きとお好み焼きばっかりべてるとか、そういうやつである。 おまけに、きっと大阪人と接

    何かの手違いで「大阪」に行くことになったら、知っておいてほしいこと - SUUMOタウン
  • 酒乱、暴力、流血が日常。1985年の新宿ゴールデン街で過ごした青春。――小説家・馳星周さん - SUUMOタウン

    インタビューと文章: 榎並紀行(やじろべえ) 写真:藤和成 ノワール小説の名手として知られる馳星周さん。 北海道田舎町で育った読書好きの少年は、18歳で上京。同時に、新宿ゴールデン街という、新宿歌舞伎町のなかでも最もカオスな一画に足を踏み入れ、濃密な青春時代を過ごします。 そこを訪れる、身勝手な酔っ払いたちを嫌悪していたという馳さん。しかし一方で、自らを育て、小説家としての礎を築いてくれたゴールデン街には愛憎半ばする特別な感情を抱いているようです。 新宿ゴールデン街で過ごした、青春時代について伺いました。 一通の手紙から膨らんだ、東京への思い ―― 少年時代からの虫だったそうですね。ただ、当時は自宅近くに大きな屋がなかったとか? 馳星周さん(以下、馳):地元は北海道の日高地方。サラブレッドの生産地で、人より馬が多いと言われるような、ものすごい田舎でした。屋も街に一軒しかなく、それ

    酒乱、暴力、流血が日常。1985年の新宿ゴールデン街で過ごした青春。――小説家・馳星周さん - SUUMOタウン
  • 西川貴教さんの上京物語。地元・滋賀には「二度と帰らないつもり」だった - SUUMOタウン

    インタビューと文章: 柴那典 写真:関口佳代 進学、就職、結婚、憧れ、変化の追求、夢の実現――。上京する理由は人それぞれで、きっとその一つ一つにドラマがあるはず。地方から東京に住まいを移した人たちにスポットライトを当てたインタビュー企画「上京物語」をお届けします。 ◆◆◆ 今回の「上京物語」にご登場いただくのは、アーティストの西川貴教さんです。 T.M.Revolutionとして1996年にデビューして以来、音楽活動はもちろん、俳優やタレントとしてもマルチな活動を繰り広げる西川さん。2009年からは地元・滋賀県で野外フェス「イナズマロック フェス」を主催しています。2018年には、名の⻄川貴教名義での音楽活動を格的にスタートさせました。 西川さんはバンドで成功する夢を掴むため、「二度とこの場所には帰ってこないつもり」で故郷を離れたそう。上京当時の生活からソロでの成功、そしてイナズマロッ

    西川貴教さんの上京物語。地元・滋賀には「二度と帰らないつもり」だった - SUUMOタウン
  • 平日は「口の中だけ外食」が楽ちん。テイクアウトの楽園 恵比寿【暮らす街を「食べる」で選ぶ。】 - SUUMOタウン

    著: 谷綾子 毎日帰ってくる街だからこそ、おいしくて敷居の低いお店があるとうれしい。住んだことのある人ならではの視点で、普段着でひとりでもかろやかに通える街の名店をご紹介します。 ◆◆◆ 東京に来たら「行きつけのバー」ができるものだと思っていた。 ドラマの主人公はいつも、ふらっと一人でバーに立ち寄り、マスターにグチをこぼす。 それが東京。私が田舎に住んでいたころの東京。 滋賀から東京に出てきて14年経つが、そんな店は一つもできなかった。ドラマは非日常で、私が生きているのは日常。そこには大きな川が1流れていて、決して越えることはない。 でも、恵比寿に住んでから、日常と非日常をつなぐ橋が架かった。行きつけのバーができたわけではない。「テイクアウト」というワザを身に着けたのだ。 ある平日の夜、私より長く恵比寿に暮らしている夫が、お寿司屋さんで海鮮サラダを買って帰ってきた。 ぶあついお刺身とパリ

    平日は「口の中だけ外食」が楽ちん。テイクアウトの楽園 恵比寿【暮らす街を「食べる」で選ぶ。】 - SUUMOタウン
    nowandzen
    nowandzen 2019/03/01
    恵比寿は俺の中ではツンとした美人がドヤ顔で行き交ってる率高い街という感覚
  • 駅前のふしぎな建物に一目惚れ。我慢が苦手なオタクが安住の地に「武蔵境」を選んだワケ【#オタ女子街図鑑】 - SUUMOタウン

    著: 劇団雌 二次元、ジャニーズ宝塚アイドル。次元もジャンルも異なれど、オタク女子にとって趣味人生の重要な一部。趣味を満喫するうえで、実は大切なのが「暮らす街」。オタク女子はどんなことを考え、どんなことを重視して街と家を選ぶのか? 『浪費図鑑』『だから私はメイクする』が話題の4人組オタク女子ユニット「劇団雌」がお届けする連載「オタ女子街図鑑」。 今回ご紹介していただく街は「武蔵境」。中央線沿線には、吉祥寺、中野、阿佐ヶ谷など人気の街もたくさん。その中で、武蔵境を“推す”理由は? 日の語り手 ダマスカスヤギさん 家探しもオタ活も、ときめきを我慢しない 私が住んでいるのは、中央線の「武蔵境」という駅だ。 「武蔵」を冠する駅名は東京近郊に多くあるため、よく「どこ?」と聞き返されるのだが、武蔵境は中央線で三鷹の隣に位置する、西武多摩川線の始発でもある駅だ。 私はオタクである。ただ、何の

    駅前のふしぎな建物に一目惚れ。我慢が苦手なオタクが安住の地に「武蔵境」を選んだワケ【#オタ女子街図鑑】 - SUUMOタウン
  • 都合ではなく、意思で住む。函館の友人たちが体現する自分を曲げない暮らし - SUUMOタウン

    著: 阿部光平 「東京に住んでいることで、自分が大きくなったような気になっていないだろうか?」 そんな思いが頭をよぎることがある。 近ごろどうも、東京に寄り掛かっている自分が目に付くのだ。 言うまでもないが、東京が与えてくれるのは機会や経験であって実力ソノモノではない。 しかし、華やかで時間の流れが速い東京にいると、ついそのことを忘れ、住んでいる街の大きさを自分自身の大きさのように勘違いしてしまうことがある。 みっともない話だ。 東京という便利で有力な後ろ盾を失っても、僕は今と変わらない自分として立っていられるだろうか? そうやって自問自答するとき、頭の中にはいつも地元の友人たちの顔が思い浮かぶ。 カルチャーは古着屋とライブハウスにあった 僕が生まれ育った街・函館は、札幌、旭川に次ぐ北海道第三の都市だ。 新鮮な魚介類や良質な温泉歴史の教科書にも載っている史跡など、観光資源が豊富で、函館山

    都合ではなく、意思で住む。函館の友人たちが体現する自分を曲げない暮らし - SUUMOタウン
  • いちげんから常連、その先ちょっと身内づら。食べるたび好きになる街 東中野【暮らす街を「食べる」で選ぶ。】 - SUUMOタウン

    著: あかしゆか 毎日帰ってくる街だからこそ、おいしくて敷居の低いお店があるとうれしい。住んだことのある人ならではの視点で、普段着でひとりでもかろやかに通える街の名店をご紹介します。 ◆◆◆ 「……お客さん、決断が早いですねえ。当にここでいいんですか?」 不動産屋のお兄さんにそう心配されてしまうほど、ほぼ何も考えずに即決したのが、東中野という街だった。この「ほぼ何も考えずに」とは、一目惚れなどといったドラマチックな意味ではない。言葉そのままに、「何も考えていなかっただけ」だった。 約4年前。大学卒業と同時に実家を出て、東京ではじめてひとり暮らしをすることが決まった私は、「いい家を探そう」と目を輝かせていた。けれど、私の実家は関西だ。何度も東京で内見することは現実的に難しく、情報源はほぼネットのみ。膨大な数の賃貸情報を目の前に、そして街に対する知識不足も相まって、飽き性な私は早々に家探しを

    いちげんから常連、その先ちょっと身内づら。食べるたび好きになる街 東中野【暮らす街を「食べる」で選ぶ。】 - SUUMOタウン
  • どこで食べても、物語。まだまだ引越したくない6年目の高円寺【暮らす街を「食べる」で選ぶ。】 - SUUMOタウン

    著: チャン・ワタシ 毎日帰ってくる街だからこそ、おいしくて敷居の低いお店があるとうれしい。住んだことのある人ならではの視点で、普段着でひとりでもかろやかに通える街の名店をご紹介します。 ◆◆◆ 高円寺に住んで、今年で6年目になる。『エモい』という言葉が一般的になったくらいから、高円寺がたくさんの僕・私の「何者でもなかった時代」エピソードと共に語られるのを、テレビや雑誌やSNSなど以前より増し増しで目にするようになった。 厚かましくも今の自分と照らし合わせてみると、どのストーリーもたしかにどんぴしゃで重なるものがあるし、年齢もまた20代半ばとか後半とかちょうどそれくらいで、「まさか私は今、何者でもないんじゃないか?」と震えてしまう。今こうして生きている時間も、人生の先輩たちにとってはただのプロトタイプに過ぎなく、どう足掻こうといつか「あの不毛な時代」として語られてしまうんだ……。ちょっとあ

    どこで食べても、物語。まだまだ引越したくない6年目の高円寺【暮らす街を「食べる」で選ぶ。】 - SUUMOタウン
  • 緑に囲まれた将棋の街、千駄ヶ谷 - 住んだことのない街に、一週間住んでみる -(寄稿:pha) - SUUMOタウン

    著: pha 初めて千駄ヶ谷で降りたとき、良いなと思ったのは駅前の空の広さだった。 東京に住んでもう10年になる。東京の生活は楽しいんだけど、地方出身のせいか、どこに行っても高い建物が多くて空が狭くて、どの駅で降りても店も人も多くて、少しだけ窮屈だと思ってしまうところがある。 そんななかでJR千駄ケ谷駅の駅前は、新宿に近いにもかかわらず高い建物や店が少ないし人もあまりいなくて、とてもスカッと広々としているので好きだ。まるで地方の県庁所在地の駅で、何もないほうの出口から出てしまったような感じだ。 そんな風にずっと千駄ヶ谷には良い印象を抱いていて、ときどきふらっと訪れたりしていたので、「SUUMOタウンで一週間どこかの街に住んで記事を書いてみませんか」というオファーが来たとき、「千駄ヶ谷はどうでしょうか」と答えたのだった。 この街で一週間過ごしてみて、見たものや感じたことを書いていきたいと思う

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    nowandzen
    nowandzen 2018/12/20
    すごい、まさに最近の俺の行動圏だ。千駄ヶ谷いいよね
  • そうして僕は笹塚に助けられた - SUUMOタウン

    執筆: chocoxina 荷物はほとんど実家に置いてきた。 いちばん大きなリュック一つと、古物屋で買った1000円のトランク。その中にありったけの着替えと生活必需品を詰め込んだら、趣味のものが入る余地はほとんど残っていなかった。 不動産屋にもらった鍵で古びたドアを開け、風呂なしの6畳間にひととおりの荷物を放り投げる。ふう、とついたため息が部屋の寒さで白いかたまりになり、ほどなく隙間風にかき消された。 2月のある静かな夜、僕は笹塚に逃げてきた。 身一つの自分に、ディスカウントストアが優しい この場所に特別なこだわりがあるわけではなかった。 即入居可で、極力安い部屋があるところ。なるべく当時の仕事場から近く、交通費のかからないところ。実家の継母が年の離れた妹を口汚く怒鳴り散らす声や、僕の部屋の前を通るたびに発する悪態が聞こえないところ。家の不和をどうにもできない父が、僕に当たり散らしてこられ

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  • ヨコハマの光と影を抱える街・関内で「横浜のもう一つの顔」を探す - SUUMOタウン

    著:井口エリ この街で私は、ウチキパン(元町にあるパン発祥のお店)の袋を抱えた上品なマダムを見た。 オレンジ色の高貴そうな装束を着た外国の僧を見た。 なにくわぬ顔で自転車に三人乗りする家族を見た。 コンビニ前で、行き交う人にガンを飛ばしながらフランクフルトをべるサラリーマンを見た。 横浜はたくさんの人が集まる「ハイカラな港町」であるが、なかでも関内に集まる人たちは、人種も性別も年代も職業も国籍もバラバラ。独特のカオスな空気を感じる。 ……なんというか、街の振れ幅が広すぎて、関内で過ごすことは一種の“異世界”体験なのかもしれないと、思うほど。 「おしゃれタウン横浜」という呪縛 神奈川県外の人に横浜に住んでいることを伝えると、だいたい「いいところだよね、横浜」みたいな反応が返ってくる。 うん、私もそう思う。 いいところだよね、横浜。 ほどよく都会で便利で、観光スポットもたくさんある。「キラ

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    nowandzen 2018/11/21
    横浜はほんとに雰囲気都市よ。キラキラしてるのはごく一部な上に大してイケてない。誤解を恐れずにいうと鶴見川崎は飛び抜けて酷くない
  • 「おやつ」のように小さな幸せが見つかる京都の「桂」【関西 私の好きな街】 - SUUMOタウン

    取材・執筆: 吉村 智樹 関西に住み、住んでいる街のことが好きだという方々にその街の魅力を伺うインタビュー企画「関西 私の好きな街」をお届けします。 ◆◆◆ 今回は、桂駅から徒歩圏内に雑貨店を営むトノイケミキさんに、この街の魅力をうかがった 居住者に桂の魅力を聞いてみた 関西に住む人々に、想い入れがある場所への愛を語っていただく連載「関西 私の好きな街」。今回スポットをあてる街は、京都の「桂」(かつら)です。 京都の「桂」は、「住みたい街ランキング2018関西版 京都府民ランキング」において第1位を獲得した街。阪急京都線の特急停車駅であり、京都・大阪両方面への交通利便性が高く、生活に便利な街として票を集めたようです。 「桂」といえば、いにしえの時代は貴族の別荘地。江戸時代には皇族の別邸が造られ、明治時代になるとそこは「桂離宮」と呼ばれるようになりました。桂離宮では中秋の名月の日に歌が詠まれ

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  • 「高い野心」には「高い家賃」――デーブ・スペクターさん【上京物語】 - SUUMOタウン

    インタビューと文章: 園田菜々 写真:藤原慶 進学、就職、結婚、憧れ、変化の追求、夢の実現――。上京する理由は人それぞれで、きっとその一つ一つにドラマがあるはず。東京に住まいを移した人たちにスポットライトを当てたインタビュー企画「上京物語」をお届けします。 ◆◆◆ 今回「上京物語」に登場いただくのは、デーブ・スペクターさんです。1983年、米国ABC放送の番組プロデューサーとして日に来日したデーブさんは、まるで日で生まれ育ったのかと錯覚してしまうほどに流暢(りゅうちょう)な日語を喋り、一躍人気外国人タレントに。現在はテレビ番組のプロデューサーや作家、タレント、コメンテーターとしてマルチに活躍しています。 時に鋭いコメントを放ったかと思えば、お寒いギャグを連発するなど、どこかえない部分が魅力的なデーブさん。 実はそんなデーブさんの東京での暮らしは、意外にも苦労の連続から始まったそうで

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